国際セミナー:図書館・情報学とデジタル・ヒューマニティーズ(5月22日)(終了しました)

最終更新日: 2024年05月23日

国際セミナー:図書館・情報学とデジタル・ヒューマニティーズを以下の要領で開催します。ぜひふるってご参加ください。

  • 場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎432
  • 日時:5月22日(水) 15時30分~18時頃(事前申込不要)
  • 開催言語:日本語
  • 講演1
  • ジョナサン・エイブル(ペンシルヴァニア州立大学比較文学・アジア研究学科教授・人文学と情報センター副所長)
    メタデータからコンテンツデータへ: DH(デジタル・ヒューマニティーズ)が図書館学の伝統的な問いをどのように超越できるかについての2つの例
  • 講演2
  • 岸田和明(慶應義塾大学文学部教授)
    「逆翻訳とゼロショット学習に基づくBERTでの件名自動付与:
    TRCMARCを使った実験(門脇夏紀,岸田和明)第71回日本図書館情報学会研究大会発表論文集, 2023, p.21-24(2023.10.07,愛知淑徳大学)」の解説

国際セミナー開催報告

5月22日(水)午後、ペンシルヴァニア州立大学で比較文学・日本研究を担当しつつ人文学と情報学センターの副所長もつとめるジョナサン・エイブル教授と当専攻の岸田和明教授による国際セミナー「図書館・情報学とデジタル・ヒューマニティーズ」が開催されました。

はじめに、エイブル教授による、現在取り組んでいる二つの研究についての紹介がありました。一つは、映画のメタデータを集めて地図・年表上にマッピングすることで時空間を視野に入れた分析を可能とするシステムCineMAP Japanについての紹介で、もう一つは、日本語のSNSにおける短文小説とフェイクニュースの関係を質的・量的研究手法の双方向の観点から分析する研究でした。

岸田教授からは、BERTを用いた図書への件名付与支援システムの開発、とりわけ、逆翻訳を利用した性能向上とゼロショット学習の可能性についての研究の紹介がありました。

ディスカッションでは参加者も含めて活発な質疑応答があり、実りあるセミナーとなりました。