入学予定の皆さんへ
皆さんへのメッセージ
図書館・情報学を専門的に学べる大学は少ないので、具体的なイメージを持ちにくいかもしれません。慶應義塾大学は、この学問の日本におけるパイオニアです。人間や社会の知識や経験を伝達するあらゆる現象、技術、制度を学びます。古い手書きの本から学術論文、電子書籍、インターネットやSNSまで、人類のあらゆる知的資源を対象としています。
日頃から図書館を利用したり、情報を探したり共有したりするなかで、社会における情報の流れという観点を意識してみてください。そうすると、いろいろな興味や疑問がわいてくることと思います。ぜひ一緒にそうした興味関心に取り組みましょう。
図書館・情報学を学ぶにあたって
専門的なことは、2年生で専攻に所属してから学んでいくので、特別な準備は必要ありません。コンピュータについてもよく質問を受けますが、少人数クラスでしっかり基礎を身につけるので苦手な人も心配はいりませんし、得意な人には発展的な科目も用意されています。
入学前に、また1年生の間に、少しこの学問にふれてみたいという方には、以下が読みやすく、おすすめです。
- 池谷のぞみ[ほか] 編著『図書館は市民と本・情報をむすぶ』2015, 勁草書房
- ケヴィン・ケリー『<インターネット>の次に来るもの』2016, NHK出版
- 佐藤卓己『メディア論の名著30』2020, ちくま新書
- 根本彰『アーカイブの思想:言葉を知に変える仕組み』2021, みすず書房