DH国際ワークショップ「人文学と3D/3D Scholarly Editing」共催のお知らせ(9月17日)(終了しました)

最終更新日: 2024年11月09日

9/17日の10:00~16:30、慶應義塾大学三田キャンパス東別館9階にて、DH国際ワークショップ 「人文学と3D/3D Scholarly Editing」が開催されます。

Susan Schreibman先生は、アイルランド文学の研究者であるとともに、デジタル・ヒューマニティーズ(DH)の研究者として著名な研究者であり、DHの決定的な教科書である「A Companion to Digital Humanities」(2005年)のエディタをはじめ、DH分野の様々な重要な仕事を担ってこられました。

近年は3Dを学術的に利用するための基盤整備に尽力しておられ、国際的なプロジェクトPURE3D を率いておられます。今回は、このPURE3Dを具体的に知るために、午前中の講演に加えて、午後には実習もご提供してくださいます。

実習では、スミソニアン博物館の3DアノテーションツールVoyagerを利用して3D学術編集版の作り方の手ほどきが行われます。

なお、イベント全体は主に英語で開催されます。

DH国際ワークショップ「人文学と3D/3D Scholarly Editing」開催報告

今回の講師を務められたマーストリヒト大学のSusan Schreibman教授により、午前中は、3Dを学術的に信頼できるものとして扱うためのプロセスの確立に向けた取組みと見通しについての講演がありました。

午後は、4つのグループに分かれ、KeMCo側で用意した3Dモデルがそれぞれのグループに一つずつ割り当てられ、デジタルではなく模造紙と付箋紙を用いて、実際の物体の存在を仮想して付箋紙による四方八方からのアノテーションを行いました。それぞれの対象にどのようなアノテーションをつけるべきか、グループごとに活発な議論が行われていました。この付箋紙が最終的にはデジタル上で3Dアノテーションとして3Dモデルに付与されることになるのですが、今回は付箋紙のみで終了し、今後、デジタル上での取組みをオンラインで進めていくということになりました。